「0→1を創る」マーケターの面白さとは
今回は、マーケティングにおいて卓越した手腕を発揮する沼上さんにお話を伺いました。日々の小さな変化にも目を光らせ、それを大切にしながらチームをリードする彼は、マーケティングの世界でさらなる躍進を続けています。
特別な手法ではなく、身近な日常の中にこそマーケティングのきっかけが隠されていると強調する彼の姿勢には、深い情熱と鋭い洞察が感じられます。沼上さんが語る「日常を良くするためのヒント」を通じて、彼の持つマーケティングの見方に迫っていきます。
毎日に潜む「なぜ」を見過ごさない
沼上さんにとってのマーケティングとは。
日常生活の一部だと考えています。物事を良くするには、日常の中にヒントがあると常々思っています。例えば、なにかを解決したいと感じる瞬間があり、その心が動く瞬間を見つけていくことがマーケティングのスタートであり、生活の中にマーケティングが溢れていると捉えています。
日々、どこに糸口があるかという目線で物事を見て、様々な情報にアンテナを張りながら、こんな表現だったら、届きやすいのかな、役に立つものはなんだろうかと日々刺激を受けています。
マーケティングが日常生活に溶け込んだきっかけはありますか。
実は、子どもの頃、生物学者になりたかったんです。
そもそもなんで生きているのか、なんでここに住んでいるのか、なんでこの形をしているのか等、小さなころから疑問が止まらないタイプでした。その点、マーケティングは世の中の法則を見つけられるツールのため、なぜかという問いが非常に刺さりやすいです。
その「なぜ」をどう落とし込んでいくかを考えると、どれも生活に紐づいていくことに気づいたことがきっかけです。
仕事の中で特に面白さを感じる点はどこか。
知的探求心が強く、わからないことは全部楽しいと思えるので、日々、新しいことに触れる環境であることは魅力ですね。現在は、転職メディア等のコンテンツ作成やコンテンツマーケティングをメインで行っています。
コンテンツマーケティングとは、記事や動画等様々なツールを使用し、ユーザーに有益なものを発信する手法であり、結果が早く出るものではありませんが、物事を多角的に見て、分析を繰り返していくことにわくわくします。
わたしが行っている長期施策は資産性が高い分、評価を受けるまでの期間が長く、実験のような気持ちで待つこと、長期的な目線で仮説を立てることが必要です。
日々の積み重ねが何よりも重要で、何に失敗して、何が改善したかを見続けることが成果への第一歩です。
「地味なこと」の積み重ねがひとつの指標になる
マーケター職において直面する障壁とは。
抽象化されている事象から、身近で具体的な存在に置き換える点が難しさに挙げられます。
視野が狭くなってしまったり、先入観に捉われてしまうと途端に良いものはつくれなくなります。
また、少しの表現の差で影響力が大きく変わるので、伝え方にも工夫が必要です。
ある程度、自由度を持たせたほうがいいのか、それとも細部へのこだわりを共有したほうがいいのか悩みながら仕事をしています。
このように地味な業務が多く、その繰り返しなのですが、キラキラした職業だと思われることが多いので、そのギャップに悩むときもあります。
目立たない努力を続けられるのはなぜか。
大きなことを成し遂げるための答えは、地味さの中にあるからです。
どれだけ大きな事柄でも紐解いていけば、最終的には地味で小さなことの集合体だとわかります。
現代社会は次から次へと問題が湧き出てくるけれど、問題が発生したら、逃げるようなやり方では世の中は前進できません。
そんな状況で、問題を解決するヒントを見つけられることは大きなやりがいです。
でも、1人の力で大きな社会課題に立ち向かえるわけではないから、まずは身近な存在である一緒に働いているメンバーを幸せにしていきたい、というのが目標でもあります。
マーケティングは、自社の認知度や集客率に直接関係するので、大きく利益に貢献可能な部署であり、会社の利益を拡大し、メンバーへの還元率を上げることができます。
「If」を想像する、創造する
自分自身に課題を感じた時の解決方法とは。
「観察と考察」を繰り返すことによって、問題の根を洗い出すようにしています。
出来ないこと・調べてもわからないことは研究するしかありません。
そのためには、とにかくやってみるというマインドが非常に重要で、成果が出るまで、プロセスを重ねて、自分で正しい道を見つけた時に、やっと突破したと言えます。
何度も観察と考察を繰り返し、失敗を重ねた先に真実が見えてくるんです。
マーケター職にとって必要不可欠な要素はなんでしょうか。
必要不可欠な要素は大きくふたつあります。
まずひとつ目は情報収集が得意であることです。
誰でも検索できるこの時代にマーケターとして活躍するには、筋道を立て、論理的に思考を深く潜らせることで答えを見つけ出す「ロジカルシンキング」と固定概念を捨てて広く考え、水平に物事を捉える「ラテラルシンキング」の両方を持ち合わせている必要があります。
ふたつ目は「前提・常識」を疑うことです。
データは過去のものであり、時代が変われば常識も変わります。
人間の価値観も多様化し、過去に通用したことでも今は通用しないこともたくさんあるため、マーケティングの世界で前提や常識を盲信しては、置いていかれてしまいます。
価値創造のビジョナリーへ。
未来への展望を教えてください。
IT業界でNo.1のマーケティングチームになりたいです。
そのためには、自分自身の成長のみならず、チーム全体の底上げが必要不可欠です。
最近は未経験で入った社員への教育やチェックなども行っており、指導する立場に近づいており、マネジメント領域にも力を入れていきたいです。
わたしが教えたメンバーのスキルが伸びている場面に立ち会えるのは、非常に楽しさを感じており、今後も一緒に楽しく働けるメンバーを増やし、優秀なマーケターを輩出していきたいです。
今後、どのような価値を社会に届けていきたいですか。
常に、顧客ニーズに合致させるという理想はありますが、さらにはユーザーが気づいていないような、深部まで響くようなコンテンツを届けることが理想形ですね。
我々がつくったものを見て、新たな価値観・知見を得られたと思えるような、感情を動かせるレベルの高いものを届けられるよう、自分がなにを発信したいかではなく何が役に立つのか、誰に必要なのか、届ける先のことを常に考えられるチームに成長していきたいです。
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